暁君、熱を出す

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「暁様、起きませんね」 乾さんがキッチンからソファーで眠っている暁君に目をやった。 「そうですね」 私はどうせ何も出来ないからソファーで眠っている暁君の様子を見に行くことにした。 ソファーで眠っている暁君は浅く速い呼吸を繰り返していて物凄く辛そうだ。 私はタオルを水で濡らし、暁君の額に滲んでいる汗を拭く。 もしかして疲れちゃったせいかもしれない。 だって私達が誘拐された時、暁君は助けに来てくれた。 暁君ってサイボーグかと思ってたけれど、やっぱり人間だったのね。 いつもは私を振り回す暁君。 でもなんだかんだそんな暁君に私はいつも助けられている。 「暁君、早く元気になってね……」 やっぱりいつもの暁君じゃないと私まで元気が無くなっちゃう気がするから……。
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