暁君、熱を出す

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「乾、いつまで寝てる」 暁君はソファーで眠っている乾さんにドカッと足蹴り。 「ちょっ!暁君!」 昨日あんなにもお世話になったのに理不尽すぎる! 「うぅぅ~~~……」 暁君が声を掛けているのに乾さんは起きないし、動かないし、何故か呻き声 様子がおかしい……。 そう思い乾さんの様子を窺うと、顔は熱っぽく赤みを帯びていて、額には汗が滲んでいる。 もしかして……暁君の風邪が移った!? 「乾さん!もしかして身体辛いですか!?」 「うぅ~……ダルい……」 やっぱり! 「大丈夫ですか!?」 私は乾さんの額で熱があるか一応確かめようと手を伸ばす。 ガシッ! 「え?」 暁君が何故かその私の手を掴んで阻んできた。 「俺以外の男に触っちゃダメ」 笑顔で暁君はそう言うと、携帯で何処かに電話を始める。
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