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朝5時。
早く起きてベッドからすり抜ける。
せめて大学まで一人で行こう。
昼には勝手に現れるし。
常に暁君が傍に居るこの状況がいけないと思うんだ。
少しは暁君から離れなきゃ!
無事、家からは出た。
その後、大学近くの24時間営業のファーストフード店に入って朝御飯。
窓際に座ろうと思ったけれど、暁君に見つかってしまうのではないかと恐れた私は、一番奥の縁の席で道路側の窓に背中を向ける形で椅子に座り、こっそりと朝御飯を食べる。
食べてからふーっと休憩するも、今はまだ朝の7時前。
この後、大学行ったら暁君、現れるだろうな……
どうしよう。
……。
……………あれ?
今、視線を感じた……。
まさか、暁君!?
そう思い私は勢いよく振り向く。
だが誰も居ない。
机と椅子が並んでいるだけ。
気のせい……?
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