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8時まで時間を潰した。
そろそろ大学行かないといけない。
席を立ち、辺りを見渡す。
暁君は居ない。
さっき感じた視線はきのせいだったみたい。
私はトレーを片付けてお店を出る。
左よし、右よし、前よし、一応後ろもよし!
暁君にはつけられていなくて、私は安心して大学へと向かって歩き出す。
スタスタスタスタ。
……。
やっぱり視線を感じる。
それに足音がついてきている気がする。
そうよね。相手はストーカー暦15年の大ベテラン。
しかも私は一度も気付かなかった。
ついてきてないわけないよね。
私は一応人気の無い道へと向かう。
カツカツカツ……
耳を澄ませてみると聞こえてくる足音。
やっぱりつけられてた!
私は苛々しながら勢いよく振り返る。
「暁君!ストーキング行為は止めて!」
振り返って叫んだ私は固まってしまう。
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