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私が本当に離婚するの!?って詰め寄って欲しいのかもしれない。
私の愛を試すためとか、いつも通りの計画かもしれない。
「じゃあ離婚だね」
私は笑顔を張り付けて言う。
「それなら二人とも離婚届を書かないとね!」
笑顔で言う牧村さん。
「そうだね、でも離婚届を役所に取りに行かないとね」
笑顔で答える暁君。
「それならあるよ、はい」
牧村さんが鞄から離婚届とペンを出した。
離婚届まで用意してるなんて、用意周到すぎる!
やっぱり暁君の計画だ!
危ない危ない、危うく騙されるところだった!
「ありがと、でもここじゃ机が無くて書けないし、判子も無いからね」
「はい、判子とバインダー。もう準備してあるの。菫、凄いでしょ?」
そう言って判子とバインダーまで鞄から出した。
「そうだね、凄いね」
笑顔で受け取り、サインし始める暁君。
どこまで進める気なんだろ。
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