暁君、熱を出す

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『暁君が熱を出した?病院に行かせてお粥作って水分たっぷり取らせたら、薬飲ませて寝かせなさい。じゃ、ママはお友達と遊びに行くからね、暁君お大事に!』 やっぱり病院か。 「暁君!病院行こう!」 ベッドで眠っている暁君に言うと、 「病院嫌い……」 ベッドに腰掛けている私のお腹にギュッと顔をくっつけて、弱々しい暁君は子供みたいに愚図る。 「でもお医者さんに見せないと治らないよ?」 「ひよが居たら治る……」 「私、お医者さんじゃないよ」 すると突然腰に回されている暁君の手の力が緩んだ。 そして私からズルリとベッドへと落ちた暁君。 「暁君!?暁君!?」 何度呼びかけても無反応。 私はテンパッて階段を下り、玄関から飛び出し、 「明ちゃん!助けて!暁君が死んじゃう!」 朝から御迷惑だなんて1ミリも考えずにインターホンを連打。 私は隣の明ちゃんにパジャマ姿で助けを呼んだ。
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