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「言わなくていいの?あぁゆうのほっとくと、後でこじれるよ?」
玲奈は心配そうな眼差しで私を見るけれど、私は首を横に振った。
私には、そんなこと言える資格がない。
こんな身体が穢れた女。付き合ってくれるだけでも有難いと思わないきゃいけない。
それも、好きな人だ。私が好きになった人。
その好きな人と付き合えているんだから、私は幸せなんだ。
ズキズキ痛む心に気づかないふりをして、その場を後にした。
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