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「分かってるから。でもね、別れたいなら別れたいって言ってくれなきゃ分からないよ?」
ここまで言うと、温かいぬくもりに包まれた。
もちろん、ぬくもりの主は輝だ。
「何で…?どうしてそんなこと言うんだよ?」
「だって、輝最近冷たいし…他の女の子とよく一緒にいるの見かけるし、昨日もレポート…私とでもいいんじゃないって思っちゃうんだよ…。ごめんね…」
輝は抱きしめる力をぐっと強めた。
「愛海のこと、汚いなんて思ったことないよ?」
「ん…」
「愛海気づいてる?俺が触れようとすると、愛海寂しそうな顔するんだよ…」
「えっ…?」
それは、初耳だった。
嘘。私、そんな態度とってた…?
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