愛してるの言葉を…第二話 過去

過去

「上がって」

昔と変わらない圭吾の家。

どこか懐かしさを感じるこの空間。

「先、部屋行ってて」

「分かった」

階段を上って、2つ目の部屋が圭吾の部屋。

ドアを開けると、再びそこには見慣れた懐かしい空間が広がっていた。

黒を貴重とした部屋は、ベッドと小さいテーブルに勉強机ととても簡素だった。

いつものように、ベッドの端に腰掛けて圭吾が来るのを待った。