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ゲームに夢中な圭吾を見ながら、どこか安堵した気持ちになる。
当たり前のように並んで座る私たち。
懐かしいさの残る空間。
全てが、昔の記憶と繋がる。
一人、ゲームに夢中な圭吾の隣でそんなことを考えていた。
だいぶ日もくれて薄暗くなってきた。
もう、帰ろうかな。
「圭吾、私もう帰るね」
結局、一人でゲームをしていた圭吾にそう言って、立ち上がろうとした。
グイっ。
その瞬間、圭吾に引き寄せられ、バランスを崩した私はベッドの上で倒れた体制となった。
「痛っ…危ないじゃん!いきなり引っ張ったら!」
圭吾を軽く睨みながら、少し冗談っぽく言ったつもりだった。
でも、上から覗く圭吾の顔はものすごく真剣で、少し怒ってるようにも見えた。
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