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彼と知り合って1ヶ月程が経った。
見た所は元気そうな彼が一体何の病気で入院しているのか、私はそれを未だ知らないでいた。
彼も同じだ。私のプライバシーを気にしてか、こちらの病名を聞いて来る事はない。
彼はとにかく顔が広かった。
私以外にも、仲の良い患者さんが何人もいる。
年齢も性別もバラバラな彼らは、その疾患箇所もがそれぞれ見事にバラバラだった。
そんな彼らの病室へと、彼は必ず私を連れて行った。
「いろんなお友達がたくさんいるのね」
「そうだね。でも人数が決まっているんだ。全員で11人」
「え、友達の人数を決めているの?」
「そう、君が11人目で最後だよ」
「最後って、何?」と、思わず眉を顰めた私に、彼はしれっと突然全く違う話題を振って来た。
「それよりさ、もうすぐクリスマスだろ? 君にも是非プレゼントをさせてね」
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