愛してるの言葉を…第三話 社会人一年目

社会人一年目

それどころか、輝の態度が再び冷たくなってきている。

付き合って半年経ったとき、彼の態度は少し変わった。

しかし、それも私の誤解だったということで収まった。

けれど、今回はどうもことが軽くない。

そう、彼は付き合ってから一度も私に触れてこないのだ。

これは、私が悪い。

少し触れられそうになると、どうしても圭吾の時の記憶がフラッシュバックして、怖くて震えてきてしまう。

輝も、圭吾と同じ男の人だから。

力で敵わないことも分かっている。

だからこそ、好きでも怖くて自然と輝を拒否してしまっていた。