1989年の悔恨

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それにそれからも色々あった、平凡な女性の人生のレールから外れない色々が。  イタい過去を教訓として、少女はレールから外れない健全なルートで大人になった。 親の配慮から出産後には引っ越しをして中学校を変え、勉学に励んでそこそこ良い高校に入り、エスカレーター式で進学できる高校から短大へと進んだ。 今どきの女の子なら将来のため四年制大学を選ぶだろう、けれども当時は二年制短期大学の方が女子に人気があったのである。  女性の結婚適齢期はクリスマスケーキと同じだと、当時流行った言葉がある。
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