1989年の悔恨

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 芳子としては、彼本人を特別に好きな訳でも無かったと思う。 けれども生まれて初めて異性より好意を示され、君の事が本気で好きだと男から告白された日には悪い気もしなかった。 そんな流れで交際が深まってしまい、彼からの要求に応じてしまったのだ、ちゃんと避妊はするし絶対に安全で大丈夫だからと押し切られて。  自分の年齢には早過ぎる行為と思ったけれど彼はしつこく要求してきた、自分自身よりも愛しているから大切にすると、力強く断言してくれたのには感動すら覚えてしまった。 実際大丈夫なんかじゃ全然無かったし、大切になんか全くされなかったのだけれども。
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