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このゲームはなんとVRでキャラクターになりきり、そして特筆すべきは、脳波で思い通りに行動できるらしかった。
「やべぇ......欲しい」
普通に欲しくなった。
だが、値段が少々高い。
しかたない、少しバイトをするか。
うちの高校はバイトOKな高校である。
俺は部活も所属していないため、短期でバイトを始めることにした。
それから二ヶ月後。
俺は引越しのバイトをして、その給料でリアルファイターズを購入した。
家に戻ると、水菜が二人の二頭身のキャラクターが主人公のアニメを視聴していた。
「ただいま」
「おかえり」
アニメに夢中なものの、おかえりを言ってくれた。
「なぁ、水菜」
「何?」
少々不機嫌そうな声で答えた。
まぁ、アニメに夢中だし無理もないか。
「リアルファイターズ買ってきたんだけど、やりたいか?」
すると、水菜はものすごい早さで俺のところに近づいてきた。
「本当? マジ? Really?」
「あ、ああ。本当だ。ほら」
俺はリアルファイターズが入ってる箱を見せた。
「うん、やる! 貸して!」
俺が持ってるリアルファイターズを取り上げようとした。
「待て!」
俺はリアルファイターズを奪い取ろうとする水菜を止めた。
ここからが水菜を真人間にするための作戦である。
「何?」
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