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「俺とリアルファイターズで対戦し、もし俺が買ったらお前はサボらず学校に通え。ゲームは一日二時間、家事も交代制でやること」
水菜はしばらくの間、黙った後、口を開いた。
「私が勝ったら?」
「お前にこのゲームをやる。お前はこれからもいつも通りゲームしててもいい」
「いいよ。やろう」
即答だった。
俺と水菜はVRゴーグルを装着した。
俺が1P側のVRゴーグルで、水菜のは2Pである。
目の前にはゲーム画面が表示された。
ストーリーモードと対戦モードの選択画面がでた。
対戦モードと念じると対戦モードが選択された。
本当に、念じるだけで操作ができるのか。すげぇ。
「すごいね! これ!」
水菜が感嘆した。
「そうだな」
俺は勝つ自信は正直、あまりない。
水菜は暇さえあれば(なくてもだが)ゲームをしているため、めちゃくちゃ強い。
だが、この二ヶ月間、ゲームをしながらゲームセンターで格ゲーをしていた。
少しは上達したと思っている。
「ステージセレクト!」
ゲームのナレーションの声が聞こえた。
ステージの一覧が表示された。
草原、海岸、都市部などである。
「兄さん、好きなの選んでいいよ」
「それじゃ、遠慮なく」
俺は森林を選んだ。まともにやり合っても勝てないと判断した俺は木の影から攻撃しようと考えた。
「職業セレクト!」
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