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鞄に教科書やノートなど必要なものを詰めて、私は階段を降りた。
「もう、桃子遅いわよ!朝ご飯はどうするの?」
「時間ないし、今日はいいや。ごめんね。行ってきます!」
玄関に向かい革靴を履く。
よし、今日も一日頑張ろう。運が良ければ先輩には会わずに済むかもしれない。
同じ学校だからとはいえ、何も生徒は私と先輩しかいないってわけじゃない。
実際、私が入学してから先輩の姿を見たのは数えるほどだった。
もう変に考えるのはやめよう。
私は普通に学校に行って、今まで通りお友達とおしゃべりして、授業を受けていればいいのだ。
よし!ともう一度意気込み、家の扉を開けた。
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