6話 中身

2/2
前へ
/14ページ
次へ
「はっ!?」  苦痛を伴う一呼吸の後、田岡つばさは目を開いた。  一瞬、自分がどこにいるのかわからなくなる。ぱちぱちと数度瞬きをする内、ここが倉庫の中で、自分が床に仰向けで横たわっていると理解した。  さっきのは……夢? 自問しながら半身を起こす。きょろきょろと辺りを見渡すと、見覚えのある後姿が目に入った。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加