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「けっ!努力だぁ?練習だぁ?そんなちゃちな事、俺がする訳ないだろう?何と言ったって俺には百発百中……スナイパーの才能があるからな。この才能だけで俺はこの組織の頂点になってみせるんだよ……!今に見てろシャロン!」
「ああはいはい。でも現状、私に勝ち目ゼロじゃない。少しでも自分に自惚れてる暇があったら、真面目に私に勝てるような作戦の1つや2つ考えなさい。あんな闇雲に撃ってたらせっかくの才能も、宝の持ち腐れよ」
「…………」
何も言葉を返せないロイ。
するとその後、部屋の扉が開きだし、ロイとシャロンと同じくらいの年齢の青年が姿を現した。
「はい演習お疲れ~お2人さん!そしてロイ、これで99連敗だよ、ゾロ目だよ!ゾロ目おめでとう!……あと1回負けたら100回になるけどその時どんな感じで祝ったら良い?」
「うっせぇぞノーマン……」
青年、ノーマンの茶化しにロイは仰向けに横になったままそう返す。
彼の名前はノーマン・マクマレイ。
彼らと同じく『ヒストリア・ガーディアンズ』のメンバーだ。
更にロイとシャロン、ノーマンの3人は幼馴染の関係で、小さな時から兄弟の様に過ごしてきた。
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