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「というかいきなりすぎだろ!そんな唐突に言われて納得できる訳無いだろ。なあ、お前らもそう思うだろ?」
ロイはそう言いながらキャスとビリーの方を向く。
しかし2人はシャロンがリーダーに任命される事に対して何も反対の意志はなかった。
そんな2人の様子にロイは一瞬目を丸くする。
「え、反応薄くないか……?」
「別にぃ~私は構いませんよ~」
「私達の中で階級が一番高いのは彼女ですし、妥当かと」
「…………」
ビリーからの階級、という単語を聞いてロイは苦虫を噛み潰した様な顔を浮かべる。
ロイ達がいる組織、『ヒストリア・ガーディアンズ』には階級が存在し、その数は大元帥から二等兵まで18段階ある。
4人のメンバーの中で一番階級が高いのは上から7番目の階級である中佐のシャロンで、その次に大尉のビリー、中尉のロイ、そして少尉のキャスが続いている。
因みに任務を言い渡しているメアリーの階級は上から5番目の少将だ。
階級……その単語に対して何も言い返す事が出来ないロイ。
そんなロイに後ろから話しかけるメアリー。
「そういう事だから、シャロンちゃんの言う事、ちゃんと聞くのよ?分かった?」
「…………はい」
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