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すると妹のミチルを庇うかのように、
5歳の健太郎が母親に反論する。
「違げえよ!!
最初、バアちゃんとカアちゃんがギャーギャー
騒いだせいで、ミチルはちゃんと挨拶したのに
オジさんに声が届かなかったんだよっ」
「あら、そうなのミチル?」
コクンと頷くミチルの頭を、
アヤさんは髪がグシャグシャになるほど撫でる。
「ごめんごめん。お母さんも人間だからさ、
いろいろ間違えるんだよねー。そっか偉い偉い」
「なあ、それより俺、もう腹へった~」
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