touch 432

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そんな慎也の言葉で、家族の晩餐が始まった。 山盛りの唐揚げに、大量のポテトサラダ。 これと言ってご馳走を用意していないのは、 母がそのテの“もてなし”を照れ臭がるからで。 それに、最初だけ気合いを入れても、 すぐボロが出ると考えているのだろう。 …相変わらず我が家の食事タイムは、 とんでもなく賑やかで。 無口な父もこの時だけは会話を盛り上げようと ひたすら話題を提供し、母がそれに相槌を打ち、 慎也が会社での出来事を面白おかしく話せば、 アヤさんが子供たちと一緒に大笑いする。
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