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彼はそう言って口元を手で押さえた。
「え?どうかしましたか?」
「うッ、いえ、何でも無いです」
いやいや、何でも無いワケが無いではないか。
…って何回『ない』を言うのか私(正解3回)。
しかも思わせぶりにチラチラとこちらを見て、
何か回想に耽っているようだ。
もしかして生き別れになった母親に似てるとか。
それとも私の顔に有り得ない何かが付いてる?
鼻クソとか、抜けたマツ毛が偶然1+1=1に
なって並んでいるとか?それ、私も見てみたい。
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