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次の日からヤツは、登校しなくなった。
傀儡はもう、邪魔なだけだ。
二人それぞれに、相手に無理矢理犯されたと泣き付き互いを煽った。
案の定暴力沙汰になった二人を直ぐに風紀に通報した。
馬鹿が一人僕の名前を出したけど、以前しつこく迫られて断ったのだと泣き震えながら訴えて難を逃れた。
念の為と持っていた、そいつらとヤった時の写真の中から僕自身の分からない角度のもので、かつ無理矢理に見えそうなものを選んで匿名で風紀に送り付けた。
強姦は未遂も含めて即退学。
彼らが僕の名前を出しても証拠など残す筈は無く、僕が知らないと云えばそれで終わり。
“パーティ”の様子は回していたカメラからいつでも部屋のPCで見れた。
犯され泣き叫ぶヤツの姿を見るのは快感だったけど、誰かに助け出されたのか三日後に映像が途切れて、直ぐにPCからの足跡を消した。
どうせなら完全に壊れるまで見たかったのに。
物足りないけど仕方無い。
後は、ヤツの仕草を真似て会長の気を惹くだけ。
身長だってそう変わらないし、ヤツなんかよりも僕の方が顔だってよっぽど愛らしい。
傍に居てヤツのように笑ってれば、その内に絶対に僕のものにする自信がある。
もうヤツは二度と戻っては来ないのだから。
そう思っていたのに。
◇◇◇
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