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緋雨はやっと理解したようで
「黒斗さんが生きてることを隠すための黒影さんというわけなんですね」
そう言った。
「簡単に言うとな」
「文字通り黒影さんは『影』なんですね」
「そういう事だ」
黒影はニヤケながらそう言うと長い瞬きをし
「本当はこのことはお前には隠しておこうと思ってた」
そう低いトーンで話し始めた。
「白皇には嘘とバレたから話したが、俺自身から緋雨に話すことになるとは思ってなかった」
緋雨は何も言わず真剣な眼差しの黒影を見つめる
「白皇も言っていたがお前には話しても大丈夫と思ってしまうようだ。何か返してくれるわけでもないが、ただ聞いてくれるそれだけなのに妙な安心感だ。不思議だよ……あながちお前が創作者であることは間違いでないのかもな」
そう口角を緩ませた。
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