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「正直私にはよく分かりません。白皇さんの病気だって理解しきってません、黒影さんの今の話だって大人の世界は複雑なんだなぁくらいです。みなさんに思ってもらえてるほ程私は特別なことなんて出来てないんです……そう見せてるだけなのなもしれません」
黒影は緋雨を横目で見る。
「…………お前はまだ子供だ。全てを理解しろとは言わない。しかし、世間の闇に迷い込んだ人は子供であれ容赦しない。それだけは理解しておけ」
黒影はそう言うと視線を前に戻し緋雨の頭に手を伸ばす
「俺の過去は白皇と緋雨だけが知ってる。紫苑には言うな。黒斗という名も聞かなかったことにしろ。これは誰かを騙すだけじゃない、世間という波から自分自身守るためのことだ。いいか緋雨」
優しく緋雨の頭を撫で
「自分も愛してやれ」
そう優しく言うと車を止めた。
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