5章 地獄詐欺師の“嘘”

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緋雨が段を上る度カンッ、カンッと金属特有の音が響く。 階段を二階分上ったところにある扉をしばらく見つめてから手をゆっくりと扉に伸ばし 「四回……だよね」 と自分で確認をしながらゆっくりと四回ノックをした。 「…………」 特に返事はなく緋雨はただ扉を見つめてからもう一度四回ノックをした。 それでも特に返事はなく扉が開く気配もない。
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