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「まぁ、悪いタイミングだけど最悪なタイミングじゃないからね」
そう微笑むと
「黒の二重人格についての話をしてから事情を話した方がいいかな」
ゆっくりと息を吐いてそう言うと
「黒影さんの二重人格についての話は車の中で聞きました。死んだことになってることも含めて」
声のボリュームを下げながら緋雨が言うと白皇は目を丸くして
「驚いた。まさか黒が自分から話すなんて……」
そう言ってから
「やっぱり緋雨ちゃんは不思議な子なんだね」
どこか嬉しそうにはにかむ。
緋雨は首を傾げ不安そうに口を開けかけると
「緋雨ちゃん。黒の言ったことに嘘偽りはない。だから彼を信じるのが一番の得策だよ。ここにいろってことは今日何かあったんだよね?それを話してくれるかな?」
白皇が先にそう話した。
緋雨は頷いて今日のことを話した。
遊園地に行ったこと、麻薬の取引のこと、そこで黒影が一人行動したあとのこと、個人的見解でも黒影さんの様子がおかしかったこと、覚えている限りのことを全て白皇に話した。
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