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コンビニで缶コーヒーを買い、駐車場の縁石に腰掛けて、頭をかかえた。
追い出されるって、これって、普通は逆じゃないか~。
はあ~、どこへ行けばいいんだ。でも実家には帰りたくない。
和花奈との付き合いというか、同棲は反対されていたし、女に追い出されたって言ったら、姉貴たちの馬鹿した顔が浮かぶ。
大ねぇが腕を組み、女番長さながら、どすをきかせて
「あんた、女見る目が無いわね。私たちがいながら、なんでかしら」
うんうんと横でうなずくちぃねぇとおかん。
お前たちのせいで、可愛らしい感じの和花奈を選んだんじゃないか。
うわ~、やだやだ、オレ。
ずっと……こうしている訳にはいかないし。
そうだ。大学時代からの友人の龍祐のところに行こう。
ここからでも歩いていけるし。
あいつなら、突然でも受け止めてくるはずだ。
慣れた道を行くと、龍祐のマンションに着いた。
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