ドアの向こう

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「え、そちらこそなんですか?」 威圧的な態度にイラっとする。 「管理人だ」 「すみません。オレ、大貫といいます。この部屋の友人で」 ムッとしたけど、素直におやまっておく。もしかしたら暮らすかもしれないから、あとあといざこざが合ったら嫌だ。 「この部屋の女性は知らない男の人がドアを開けようとしていると苦情がはいったぞ」 えええ、女性!!! 「ええ、ここは立川龍祐の部屋ではないんですか!!!!」 龍祐はどこに?同棲中の彼女?パニクる、オレ。 アタフタしている間に、管理人室に連れていかれた。 狭い管理人室に死神のような管理人に二人。 龍祐までオレを見捨てたか~。 まさか……警察は呼ばないよ……な…… きつい口調で管理人は聞いてくる。
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