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サオリ
「はぁ、疲れた」
一日の仕事を終え、俺は帰宅した。
俺の名前は三井英夫(みついひでお)。
中堅の商社に務める二十五歳の独身である。
日々、多忙な業務に追われている。
帰宅するのはいつも二十二時近く。
付き合ってる彼女もおらず家には誰もいない。
待っているのは孤独感だけ出会う。
家に置かれているのは最低限の家具と何冊かの漫画とゲーム機が数台である。
同期や地元の友達はちらほら結婚しはじめたやつがいる。
俺はこのまま寂しく死んでいくのだろうか。
突如、孤独感と不安感が入れ混じった思いが募った。
俺はなんとなくパソコンで『結婚 独身』と検索した。
検索結果の上位には結婚サイトや婚活の極意に関するサイトが表示された。
俺は何軒かサイトを見ていった。
調べているうちに、気になるサイトを発見した。
ーー美人妻ロボット使ってみませんか? 妻型ロボットの販売サイト
俺は好奇心の赴くままにサイトへアクセスした。
サイトには本物の女性と見間違いそうになるくらいの精巧にできたロボットの画像が乗せられていた。
若い女性風ののロボットから熟年風のロボット。
オーダーメイドもできるようだった。
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