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志郎「悪霊に付け込まれるような奴、手加減はしないよ」
生徒「うるせえ」
うおおお!
アクション、志郎は、紙一重の間合いで相手に触れさせない。
三人が、一列になる
志郎、十字印を切る「怨、霊、闘、者、皆、慈、滅、在、前!」
志郎、気合!「はああ」
指先から、何かがほとばしる!
三人吹き飛ぶ、その瞬間、三人の背中から、黒い瘴気、一瞬、亡者、ドクロの姿が仄見える
晶子、目をこすりながらつぶやく「な、なに、今のアレは」
生徒ABC、地面にへたり込んでいたが、むくりと起き上がる。「あれ、ここは、どうしちまったんだ、俺」きょとんとして、周囲を見回す。そのあと、立ち上がり、頭を振り振り、去っていく
晶子、志郎に近づく「大丈夫だった、江戸崎君?」
貴たちOKAKENの一行、部室から出てきていた
貴「おや、先生でしたか。今の雑巾を引き裂くような悲鳴は」 祥子「大丈夫ですか、先生」
晶子「驚かして、ごめんなさいね」
英明「江戸崎君、今の術は?」
貴「すごかったね、何、志郎、君、ボクシングとかやっているの」
志郎「いや、別に」
英明「いや、そうじゃなく。今の退魔の呪文、九字、いわゆるのとは違うね。それも明陰道の」
志郎「ああ、そうだ」
英明「しかし、明陰道は、陰陽道の異端派として、早い時期に滅んだはず」
志郎「これが、現実だ、部長さん」
貴「先生、どうしてここに?」
晶子「なによ、顧問が来ていけないの?」
貴「え、あ、そうでしたね、名ばかりの名誉顧問」
晶子「それでも、顧問は顧問よ。たとい、年に何度も顔を出さなくてもね」
祥子「先生、そこをなんとか」
晶子「だって、あたしはオカルトなんて興味ないですからね。校長から頼まれなかったら・・いやなら、手を引いてもいいのよ。でも、そうなったら、OKAKENは即刻解散よ」
英明「それは、困ります。で、今日は何のご用ですか、水戸先生」
晶子「用も何も、江戸崎君がここにきているようだと聞いて、顔を出したのよ」
志郎「何か、俺に用ですか?俺は、先生には用はないですが」
晶子「あらためて、あなたがなぜこの学校に転入してきたか、聞きたいと思ってね」
志郎「そんなことで、わざわざ俺を探していたんですか?」
晶子「そうよ、どうしてなの?」
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