ボディーガード?

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「師匠には今晩から、  佐倉小夜さんのガードをお願いします。」 「俺は良いけどよ~。  佐倉さんに迷惑じゃねえか?」 「佐倉さんの被害が虚言ならば・・・。」 「おい!佐倉さんが嘘ついてるってか!」 「師匠落ち着いて下さい。  嘘ならばガードの必要が無い、  ・・・と言う事です。  しかし事実ならば、  社長側から何らかのアクションが、  予想されるのです。」 「アクションって何だよ?」 「これ以上騒がせない為の、  口封じですよ。」 「口封じって・・・、  殺されるって事か?」 「流石にそこまでは無いと思いますが、  その手前までは・・・、  有るかも知れません。」 「その手前・・・?」 「もう一度同じ目に会うかも知れません。」 「野郎・・・!  その前にぶっ飛ばして来てやる!」 「師匠・・・、  それで師匠が警察に捕まったら、  佐倉さんを誰がガードするんですか!  俺と龍成(りゅうせい)は最後の仕掛けの為、  敵に存在を知られる訳にはいかないんです!  ・・・佐倉さんを守れるのは、  師匠・・・、貴方(あなた)だけなんです!」 「解った・・・、  んじゃ今から行く。  何処(どこ)に居るんだ?」 「いえ、  昼間は九条がガードしてますので、  師匠は夜間のガードをお願いします。」 「九条・・・、  あのおっかねえ姉ちゃんか?  腕力は無さそうだが・・・、  合気道とかやってんのか?」 「いや、武道等はやって無いですね。  昼間よりも夜間の方が、  襲撃の可能性が高いと予測してますので。」 「おい!  昼間襲われたら終わりじゃねえか!」 「昼間は人目に付きやすいですから、  敵も動かないはずです。  まず大丈夫なはずです。」 「動かないはずですとか、  悠長(ゆうちょう)な事言ってんじゃねえ!  今から俺が迎えに行く!  今、何処(どこ)にいんだよ!」 「しかし・・・、  それでは師匠の体力が持ちませんよ?」 「うるせえ!  そんな(やわ)な鍛え方してねえよ!  いいから何処に居るか聞け!」 「わ・・・、解りました。」
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