護る者護られる者

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「んじゃ、  強い所を見せてよね~。  バックスよろしく~!」 九条さんはそう言って、 ニッコリと笑顔を見せた。 「チッ・・・、  食えねえ女だな。」 寿人君はそう言って頭を掻き。 「仕方ねえ・・・、  上手く乗せられてやるよ!」 そう言ってニヤリと笑う。 「まぁ、  タイガーさんも居るし、  牙龍会に入ったのも大した奴じゃねえし、  何とかなるっす。  佐倉さん心配要らないっすよ!」 祐人君も席を立ち、 そう言ってくれた。 「ありがとう・・・、  よろしくお願いしますね。」 私はペコリと頭を下げた。 「んじゃ出発しようぜ九条ちゃん!」 寿人君が言うと、 「様付けろ。」 九条さんが不服そうな顔で言う。 「そう怒んなよ詩夜璃ちゃん!」 祐人君も寿人君に合わせてちゃん付けで言う。 「様付けろって言ってるでしょ!」 九条さんが怒って言うと、 「それはBGの働き方を見て俺達が判断する。」 寿人君がそう言ってニヤリと笑う。 「ははははっ!  九条~、こりゃ一本取られたな~!」 刺木さんが九条さんの頭に手を乗せて、 楽しそうに言った。 「むぅ~!」 九条さんは、 腕組みをして頬を膨らませてる。 その様子を見た私の顔は、 自然と笑顔になっていた。
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