護る者護られる者

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用事を済ませた後、 スーパーで食材を買い込み、 私の部屋でチーム九条結成会、 ・・・と言う名の、 ちょっとしたパーティーをやった。 買いすぎちやったかな? と心配してたけど結果的に、 ・・・全然足りなかったみたい。 とにかく皆食べる食べる! 出来合いのお惣菜とか、 お寿司やサンドイッチ等が、 あっという間に消え去り。 私の作った料理も、 (またた)()に無くなり。 インスタントラーメンを、 8杯も作る羽目(はめ)になった。 「小夜さんご馳走さまでした~!」 「ご馳走さまでした!」 「ご馳走さまでした!」 玄関先でお礼を言ってくれてる、 九条さん、寿人君、祐人君。 「佐倉さん(うま)かったです!  これで今晩も頑張れますよ!」 お腹をポンポンと叩きながら、 にこやかに刺木さんが言う。 「それじゃタイガーさん、  明日は朝8時に交代しに来ますね~。」 「おう、解った!  お前ら九条をちゃんと送ってやれよ!」 「了解っす~。  それじゃ佐倉さんおやすみなさいっす!」 「小夜さんおやすみなさ~い!」 「皆~、気を付けて帰ってね~!」 「は~い!」 手を振りながら九条さん達は帰って行った。 「それじゃ佐倉さん、  俺も見回り始めますんで、  安心しておやすみ下さい。」 「刺木さん、  良かったら私の部屋で、  ガードしませんか?  それなら少しくらいは、  眠れると思いますよ。」 「一人暮らしの女性の部屋に押し掛ける程、  常識知らずな事はしませんよ。  大丈夫です!  途中で寝たりしませんから!  それじゃ~!」 刺木さんは手を挙げて下に降りて行った。 部屋に戻りベランダから下を確認する。 刺木さんが見えた。 部屋に入り電話を掛ける。 『はい、110番です。』 「あの~、  アパートの周りに不審者がいるんですけど。」 『はい、ではご住所とお名前を・・・。』
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