決着・・・?

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浅目の笑い声を聞いたからなのか、 チンピラは佐倉の喉元に突き付けた、 ナイフを離して言った。 「佐倉さん・・・、  俺らの勝ちっすよ!」 「お・・・、終わったの?」 「鏡司があの笑いした時ゃ、  全部終わったって事っす。」 「おい・・・、  まだ浅目光広なんだぞ。」 何だ・・・、 コイツらは何を言ってる? それに・・・、 仲間割れしたんじゃ無かったのか? 「観ても良いかしら?」 ふと見ると、 宝陽がタブレットを手にし、 チンピラに観て良いか確認を取っている。 「あ、良いっすよ。」 チンピラは快諾しているが、 私としては宝陽に観られるのは大問題だ! 「待て!宝陽観るんじゃ無い!」 宝陽は私の言葉を無視して動画を再生した! 「こ・・・、これは?」 目を見開いて動画を食い入るように、 観ている宝陽・・・。 マズイ・・・、 こんな事を取締役会に報告されてしまったら、 ・・・私は終わりだ! 宝陽は動画を観ながら色々と動き回り、 小型カメラが仕掛けられていた、 観葉植物の前で立ち止まっている。 そしてタブレットと室内を見比べながら、 こう言った。 「社長・・・、  これは偽物です。」
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