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「えっ?、
でも佐倉さんの部屋でガードしてたんしょ?
てっきりそう言う仲になったんだと・・・。」
「小夜さんはそんな軽い女じゃねえよ!
小夜さんに失礼だろが!
俺は毎日玄関で寝てたんだよ!
玄関の鍵カチャカチャやってる音で、
目~覚ましてよ、
開けたら正拳ぶちかまそうと待ってたんだ。
開いた瞬間に二人見えたから、
正拳と前蹴りでぶっ飛ばしてやったよ。
んで九条の言う通りすぐ鍵掛けたんだ。」
夜間のガードは、
タイガーさん一人だったので、
何が有っても小夜さんから離れないで、
部屋から出ないようにと、
事前に籠城策を指示をしていた。
それを忠実に実行してくれたようだ。
「あっ、そうだったんすか。」
「そうだよ。」
私もてっきりそう言う仲になったんだと思ってた。
しかし小夜さんの前では佐倉さんって言うのに、
居ないところでは小夜さんか・・・。
タイガーさんは小夜さんが好きなのかな?
「詩夜璃さん。
そろそろ会社の前に行ってた方が良くないですか?
会社出た所で襲われるかも知れませんし。」
正人の提案を受けて、
残ってたコーヒーを飲み干して、
私は席から立って言った。
「さぁ、行くわよ!
フォワード、バックス!」
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