幸せを願って

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続けて、彼に向けて手紙を読む。 「娘を選んでくれてありがとう。 娘が君を紹介してくれたとき、君みたいな良い子を連れて来て驚いたよ。 それに娘のことをお姫様に例えてくれて、父親としてこれ以上の幸福はないと思った。 だけど、この子は気が強いし、負けず嫌いだ。 お姫様には程遠いかもしれない。 それでも。 人を思いやる気持ちは人一倍だ。 僕は辛かったときに娘に支えられた。 君が辛くなったときにもきっと助けてくれるはずだ。 だから、この子が頑張り過ぎているときや悲しみにくれたときには隣で寄り添ってやって欲しい。 大切な娘を、どうかよろしくお願いします。
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