673人が本棚に入れています
本棚に追加
ドアがガチャと音をたて開く。
ユリウスの娘サリアが中を覗き目をこれでもかってくらい開きドアを閉めた。
閉めた直後廊下からはなんで閉めたんだよと言われているのが聞こえた。
一瞬中にいる帝とケントとユリウスはん?と首を傾げたが帝がユリウスとケントを見て納得をし笑った。
「ユリウスがケントを膝の上に乗せ抱きしめて撫でまわしてるからびっくりしたんじゃないか?」
帝の一人真っ黒のローブを着た人、ニコラスが代表して答えた。
それを聞きケントとユリウスはああ。と頷いて終わった。
その直後またドアが開いた。
「根暗くん...?
なんでいるの?」
そう二回目に開けたのは勇者だった。
顔を見てないくせにいきなり言い出し驚いていた。
ケントはげっと思ったが無表情で根暗?誰それとしらばっくれていた。
「勇者君。
何かな?
私にようがあるのだろう?
私も暇じゃあないんだ。
早く要件を言いたまえ。」
いつものユリウスとは違い王様何だと思わせる雰囲気と口調になっていた。
勇者はユリウス問を聞き少し前に出て慌ただしく膝を床につけ頭を下げた。
「その男は誰ですか?
それとこちらに美蘭田 絢斗という人は来ませんでしたか??
と言うかそのその王様の膝の上に乗って撫でられている彼が本人だと思うのですが...。」
それを聞きユリウスはにっこり笑い答えた。
下を向いている勇者には顔が見えていないが。
「この子は私の癒やしだが?
それに、この子には彼氏がいますよ。」
それを聞き勇者はバッと顔を上げケントを見た。
美形の顔の眉間に皺を寄せジッーと観察しケントに声をかけた。
「僕の親友の根暗君...、ケント君じゃないのか...?」
ケントはしらばっくれて頭の上に?が出るような顔をしてにっこり笑う。
「にゃぁ~。」
ここまで来てなおつきまとう気かよ。
いや、それよりいつ親友になったんだ?
ハーレムどうにかしてからであれば良いよって言ったような気もしなくもないけど、現在ハーレムだしなぁ...。
をいちいち声に出すのが面倒くさいがために適当に猫の鳴き真似で誤魔化す。
そう鳴いた瞬間可愛いぃ~と帝全員から念話が来たと同時に、ユリウスが可愛いぃ~と声に出し頭を撫でたのはまた別のお話?
大事なのでもう一度言う。
俺は女顔でも中性的でもないし、長身だ!!
最初のコメントを投稿しよう!