貴族街

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来た道を戻り家具屋の前まで行くと先程の高そうな家具が並んでいた。 扉を開けて中に入ると主人なのか店員なのかレジの前に姿勢正しく立っていた。 周りには高級感溢れる様々な家具ときらびやかな高級感溢れる服を着た貴族がうろうろしている。 「ケント君とニコラスさんの家にはどんな家具置くの? なんの家具買うの?」 「うーん。 ベットと...、タンス、勉強机、テーブル、椅子...。 棚数種類と本棚も欲しいな。 キッチンは鉄にしたし。 他にいるかな?」 「家はどんな感じなの?」 「木? ログハウス的な...。」 「これとかどう? 木で出来てて落ち着いた感じだけど、木の種類もデザインも高級な感じで良いと思うんだけど。 このシリーズ、ベット、タンス、小さめの机、テーブル、椅子、天井までの大きな本棚があるって。 数種類の棚はこっちの色々あるよ?」 「流石ウィリアム! センスが良いな。 そのシリーズで良いや。 棚はこれと、これと、これと、これ。 ニコラスはこれで良い? 他にほしいのある?」 「今の所ないな。 あればまた来よう。」 店員さーん。と呼ぶとレジ裏にあった扉から綺麗なお姉さんが出てきた。 「すみません。 注文したいのですが。」 そう言うと店員は紙とペンを出し構える。 まるでこの仕事の戦闘態勢のようだ。 「どちらになさいますか?」 「このシリーズの家具を全部一つずつで、小さめの机と本棚は二個お願いします。 あとこっちにある棚を、これと、これと、これと、これをお願いします。」 「お支払いは一括払いか、月付けで返済制どちらになさいますか?」 「一括払いでお願いします。 家具は空間魔法でしまいますので運搬は必要ありません。」 「承知いたしました。 お値段は、金貨~枚でございます。」 「ニコラスどうした?」 「いや、俺が払うのかケントが払うのかって思ってな。」 「とりあえず俺が払うよ。 店員さんこれ、お手数おかけしますが、袋に入れてあるので数えて合ってるか確認してください。 ところでニコラス、カード払いってあるの?」 「ギルドカードに入金してあればな。」
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