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「なあ?
俺達ってもう友達だよね?」
うん。聞き捨てならないが、聞き流そう。
オレハナニモキイテナイー。キコエナイー。
思い込んだ通りに根暗君は、学園アイドル君に言われた事を聞き流し、現実逃避の一貫として、ずっと気になっていた事を質問をする。
「な、なあ。
それよりもさ、学園アイドル君の後ろにある魔法陣は何?
君、勇者か何かなのか?
ちょっと入ってみろよ。」
根暗君は、学園アイドル君の後ろにある魔法陣の事を、指さしながら聞く。
「は?
魔法陣?......。
なんだこりゃ!」
学園アイドル君は性格が変わるくらい驚いた反応をするが、興味がない反応を顔に出す前に学園アイドル君が雷を落とす。
「入ってみよう。
根暗君も一緒にね!!」
俺的には勇者は嫌だが、異世界ライフをしてみたい気もしなくもない。
根暗君が考えていると、学園アイドル君が根暗君の腕を引っ張ってきたので、ドンッ!と押してたそのはずみで、根暗君の袖を掴んだままだった学園アイドル君に、引っ張られながら魔法陣に落ちていった。
もちろん根暗君が、完全に魔法陣に入りきるまで離さないで...。
「これ入ったらずっと、あっちの世界で生きていかなきゃいけないのか?
まあ、異世界ライフ上等!
学園アイドル君は城に召喚されて、俺は森に召喚されますように!てことで!
俺いっきまぁーす!!」
巻き込まれていく可哀想な根暗君。
自分で言ってて虚しいな。笑いー。
そう考えながらも、結局そのまま魔法陣に吸い込まれるように消えていった。
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