国王様と騎士帝

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トントンとリズムよく扉が叩かれる音がし、扉の向こうにある廊下から声が聞こえた。 「ユリウス王、風帝と闇帝参りました。 よろしければそちらに入れてください。」 「いいだろう。 入れ。」 ユリウスが言うとガチャっと扉が開き先に風帝が入りその後ろに闇帝が続いて入ってきた。 教えてもらった通りローブを着ていた。 風帝は深緑より黒に近く、闇帝は暗い紫より黒に近い。 「ユリウス王、先程こちらに勇者?が来ましたがお怪我はなさそうですね。 水帝と火帝に預けてきたところですが、不安だったのでつけてましたが二人が勇者にメロメロで意味がないような気がします。」 「ああ。心配してくれてありがとう。 わざとだわざと。何故呼んだのかも分からんあの勇者にあの少女二人を託しても問題ないだろう。 器物破損とわがままが過ぎるのは問題だが...。 だがそこを理由にでもしてやめさせようかと考えていたところだ。 しかも仕事を部下と従者に押し付けているようでは、話にならん。」 ユリウスは風帝と闇帝に視線を向けて言うと、風帝と闇帝は頭を下げている下で苦笑いを浮かべていた。 そしてユリウスの後ろに控えていた騎士帝とさっきまでの談話に使っていたソファーに座っている全帝、神帝は笑いをこらえて肩が揺れている。 それに気づいてユリウスは事実だろう。お前ら笑うんじゃない釣られるだろうといい自分も笑いをこらえていた。 「ユリウスもういいか。良いよな。」 闇帝は今まで黙っていたのにこの体制も飽きたのか疲れたのか面倒くさくなったのか、フードを取り頭を上げた。 それに続き風帝もフードを取り頭を上げた。 「ジョンだ。 本当に風帝だった。 そちらの美形なお兄さんは彼氏?」 ケントは茶化したが満面の笑みでそうだよと言われそく敗退した。 「なんで集まっているんだ? 忙しくない奴全員いるじゃねぇーか。 そこの美丈夫な子供、俺は闇帝シン・オスクリタ。 よろしく。」 どうやら闇帝は顔に似合わず口が悪いようだ。
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