673人が本棚に入れています
本棚に追加
「何しましょう。
うーん。
あいつ鬘じゃないしなぁー。
あ。思いつきました。
いたずらの定番で今出来るのはこれですね。」
イキイキと手に水色の球体をつくりだした。
そうして最初にしたように目をつむり意識を勇者付近にして眺めている。
同時に自分が見ている景色を共有するために画面を作りそこに共有した。
小さく帝達がおおwと声を上げ面白いなとつぶやいている。
ケントはその手にしている水の球体をこちらの手元と勇者の頭上のつなげると、勇者の頭の上でパッと水の球体を割るように手をはなした。
「うわぁ!?
な、何だこりゃ!?」
勇者に見事にヒットし勇者は飛び上がるほどびっくりしていた。
勇者の周りは姫ぽい奴と帝の女子二人と貴族と思われる男女が5人いた。少し離れているとこにいれば平気だったが、勇者の腕に抱きついていたり結構近くで話していたため巻沿いを食っているようで、勇者以外にも騒いだり文句をいうものもいた。
「あ。なんか成功したな。
てかこれでも帰らねぇーのかよ。
火属性の奴が火出して風属性が風を吹かせるとは...。考えたな。面白い。」
ウェンリーが言ったと思いきや、ケントが膝の上に未だ座っているシンであった。
声を発したのがウェンリーじゃなかったためみんな一斉に声のした方をみると、ニヤァーっと黒い笑みを浮かべてケントをペットか猫のような扱いで撫でている姿がいた。
これにはもう言う事もなく呆れながら黙ってみているニコラスがいた。
勇者が途中で侵入してきたせいで失敗に終わってしまったらしい。
「これでも怯まないのか。
面倒くさいなぁー。
よし放っておこう。
ケント君こちらにおいでー。シンずるい俺も撫でたい。
俺の膝に乗ってくれないか?」
ユリウスがため息をつき勇者放置の意見を言ったところ全員頷いた。
そしてケントはユリウスに誘われて手招きされているのでシンに断りユリウスの方に歩いていき、ユリウスが手でポンポンしている膝に座った。
そして撫でくりまわされたのは言うまでもない。
あ、あれ?俺って猫だったっけ?
最初のコメントを投稿しよう!