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「はい、今私たちはオムライスがおいしいと噂のお店に来てますよぉ~」
中継が始まり、
「今日は更にスペシャルゲストをお迎えしてます」と、翔が言うと、画面の中に白髪の小さいおじさんが現れた。
「いやぁ、どうもどうも」
そう言いながら周囲の人々に手を伸ばし、強引に握手している。
「磯島先生、お忙しい中来てくださってありがとうございます。でも…大丈夫なんですか?今、相当忙しいでしょう?」
翔が訊くと、磯島は何を気にする事も無く手を振って笑った。
「全然だよ。キミに会うためなら多少忙しくてもねぇ」
そのセリフに身の毛もよだつ。
「そうですかぁ…隠し子の存在が明らかになって忙しいと思ったんですけどね。その上、下の娘さんも逮捕されたでしょう?まさか来てくれると思ってなかったんで、嬉しいですよ」
そのセリフを聞いた磯島の表情が、ガラリと変わった。
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