3日目と、

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 真理亜が、嬉々として上がってくる。  加奈子は、これ以上ないくらい緊張していた。  昨日祥真が言った罪悪感という説が正しいなら、真理亜には加奈子の姿が見えるはずだ。  こそこそ隠れるつもりはなかった。  玄関に向かう辰雄に、加奈子もついていった。 「辰雄くん、会いたかった!」  ドアが開くと、真理亜はいきなり辰雄の首に腕を巻きつけて抱きついた。  辰雄は一瞬戸惑ったもののすぐにそれを受け入れて、腰に手を回す。 「……俺も会いたかった」  加奈子が数回も聞いたことがない熱のこもった声だった。  加奈子は、それを辰雄の後ろから見ていた。  辰雄の肩越しに、真理亜が廊下を見る。  その場に佇んでいた加奈子に一瞬焦点が合った、ような気がした。  けれど、真理亜はなんの反応も見せず、腕をといて辰雄と間近で向かい合う。 「急にごめんね。困らせちゃった?」 「そりゃ、ここは、加奈子と住んでる家だし」  歯切れ悪く言う辰雄に、真理亜は眉を下げて瞳を潤ませる。
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