3日目と、

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「ねえ、これ辰雄くんが作ったの?食べてもいい?」  テーブルの上の炒飯を見つけた真理亜が、楽しげに辰雄を振り向く。 「ああ、……うん、いいよ」  辰雄はほとんど躊躇わずに頷いた。  加奈子は、弱々しい声で「まって」と制止をかける。  その声は届かない。  温め直した炒飯のラップを真理亜が剥がす。 「待って。やめてよ。それは辰雄が私に作ってくれたものなの」  這うようにしてテーブルに近づいて、真理亜の腕を力なく引っ張る。   真理亜は意に介さず、「いただきます」と手を合わせた。 「やめて。それは私のだから、とらないで」  真理亜のスプーンが炒飯を掬おうとしたした瞬間、加奈子は皿を叩き落とした。 「……っきゃ」  がしゃん、と皿が落ちた。  炒飯がキッチンの下へ無残に広がる。
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