レイナ誕生

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そんな過去を思い出しながら、ソファーでボーッとしていた。 テレビは、バラエティー番組が流れている。 別に見たい番組でもないけど、音がないとさびしくって、BGMがわりにテレビをつけることが習慣になっている。 ふと、今日の祥太がやってたゲームのことを思い出した。 あの、モンスターを倒すときの、ピカピカピカッと光る閃光 そして、一瞬の静寂のあとの、ドドドドドッて響く音。 好きなアーティストのライブにいったときみたいな、興奮と感動を感じた ただのゲームって思ってたけど、小学生の祥太が、 「返事しないと嫌なやつだと思われちゃう」 なんて、相手に気を使ったりして、案外、人間関係の勉強にもなってるんだな。 やってみよっかな。 人恋しくて、ゲームの中でもいいから、誰かと会話をしたくなってきた。 祥太がやっていたゲームはすぐにわかった。 新規登録でアドレスや名前を打ち込んで、ゲームを始めると、キャラクター作成画面になった。 名前、か、 ニックネーム・・・何にしよっか。 本名はいやだし・・・・ ――― それでは、レイナちゃん、答えてください。 ―-- テレビの向こうから声が聞こえてきた。 グラビアアイドル? あんまりみかけない女の子が出てる。 レイナ、か。  いい名前じゃない。レイナにしよっと
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