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…知っていた…
…葉尊は知っていた…
私は自室に戻って、ひとりベッドの中で、寝ながら考えた。
…葉尊は私が葉尊と葉門を比べていることに、気付いていた…
いや、正確には、私はいつも、葉尊と葉門を比べていたわけではない…
ただ、なんとなく、真面目で、穏やかな葉尊といるよりも、プレイボーイで、華やかな雰囲気のある葉門といる方が、私は好きだった…
好きだったのだ…
別に、双子の弟の葉門となにかマチガイがあったわけではないが、やはり、それを夫の葉尊に指摘されると、私は申し訳ない気持ちで一杯になった。
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