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「お前、どこでそれを」
「昨日、お前が言った領収書の会社名がヤクザのフロント企業だって、店長が教えてくれた」
「あー……、やっぱあの人気づいてたか」
「ってことはお前本当に、ヤクザなのか?」
「俺がヤクザかどうかって? それを聞いてどうするつもりなんだ?」
「ど、どうって……」
尚樹は口ごもってしまった。実際、大沢がヤクザなのではないか、そんなのはイヤだ、とぐるぐる悩んではいたが、本当にヤクザだった場合どう向き合うか、などとその先のことは具体的には何も考えていなかったのだ。
「こわいか? もう会いたくない、店にも来るなって?」
大沢の顔が少し寂しそうに翳る。
「そんな事、全然思ってない! 大沢は前のまんまの大沢だし、怖いとか会いたくないなんてこれっぽっちも思ってないよ!」
「じゃあ、なんなんだ」
「お前を説得する! ヤクザなんか辞めろ、足を洗えって」
「は。オレだって稼いで食っていかなきゃならないんだ。それとも、お前が食わせてくれるのか?」
「なんでだよ、仕事なら他にいくらだってあるだろ。それに、俺たち友達じゃないか。俺にできることならなんだって」
「友達? 笑わせるな」
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