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次の日。 あなたからの「おいしかったよ。ありがとう」の笑顔を一日待っていた。 でも一向にそんな言葉はなくって。 それどころかあなたはとても機嫌が悪かった。 どうしたんだろう。 そして日にちだけが過ぎていく。 そして待ちに待ったホワイトデーもいつもと同じ日常で過ぎていった。 風が私に噂を運んできたの。 チョコレート屋でバイトして売れ残ったチョコを本命に渡した女がいるって。 そんな人間、本当にクズねと思う。 そんな事を思っていたら風は再び噂を運んできた。 去年のバレンタイン、塩分過剰摂取で吐いた人がいるって。 今流行の塩スイーツが合わなかったのね、きっと。 でも私は違う。 いつもあなたを見つめて大好きなの。 あなたはチョコレートが大好きなのも知っている。 だからきっと美しくたべてくれた筈。 機嫌が悪いとか、すれ違う度に鋭い眼差しでじっと一瞬見るのは照れ隠しなんだってやっと気がついた。 だから私はお返しなんていらないの。 あなたの心の温かさに、私の心のチョコレートがどんどん溶けてドロドロになっていく。 ドロドロな恋心味のチョコレートを温め続けなきゃ。 来年はもっともっ と喜んでもらえるように頑張るね。 うふふ・・・ふふふ・・・。 【完】
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